マダラサソリは外来種なのか?
はじめに
2018年12月12日、沖縄県宮古島市に生息するマダラサソリを採集して販売した男性、ならびに購入した男性2人 (転売者とその購入者) が外来生物法違反で書類送検されるという事件 (以下、マダラサソリ事件) が起きました (朝日新聞, 2018)。外来生物法ではキョクトウサソリ科のサソリ全種が特定外来生物に指定され、飼育や譲渡などが原則禁止されています。しかし、マダラサソリは古くから日本国内に生息している在来種であると考える人が多く、キョクトウサソリ科のなかでも、マダラサソリだけは特定外来生物の対象外だろうという認識が一般に広まっていたために、このニュースは (サソリについて知る) 人々を驚かせることとなりました。
では、なぜこのような事件が起きたのか?マダラサソリは外来種なのか?外来種とは?特定外来生物とは?など、様々な疑問が浮かんできました。そこで、それらの疑問点について、調べてまとめてみました。
(ちなみに、男性がマダラサソリを採集した場所について、報道各社で「宮古島」「宮古島市」とされていますが、「下地島の空港に勤務していた」ときとされている記事もありました。男性がマダラサソリを採集した島はどこになるのでしょうか?男性が勤務していた2015年は宮古島・伊良部島・下地島がすでに陸路で移動可能であったため、3島のいずれも可能性があります。)
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出典 ▼
- 朝日新聞. (2018/12/12). “「⼩遣い稼ぎ」でサソリ売買容疑 国交省職員ら書類送検”. 朝日新聞デジタル.
2020/05/05 更新